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" 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき
  苦楽ともに思いあわせて
  南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給え、
  これあに自受法楽にあらずや "       

             P1143


全てのものは十界を有する。
即ち、(-)のエネルギーの顔から
(+)のエネルギーの顔まで内包する。
苦は、(-)の顔を見て(+)の顔を見ない状態であり、
楽は、(+)の顔を見て(-)の顔を忘れている状態である。
ここに、苦の時に(-)の顔だけでなく(+)の顔を引き出し、
楽の時に(+)の顔の奥に隠れている(-)の顔を見つめるとき、
霧の中に隠れている真の姿が展開される。
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